誕生日 #2

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「あとは、これに材料を入れて…」 平山くんは手際よく、材料を流し込み、ゴムヘラで掻き混ぜた しっくり全部交ざって 粉っぽさがなくなったところで、ケーキ型に流し込む なんだか、どんなケーキができるのかワクワクしてきた あらかじめ、設定温度に温められているオーブンレンジの中にケーキ型を入れる 何度もオーブンレンジを覗いてみる私を見て またクスクスと笑った 「美樹さん、子供みたいだね…」 「だって、膨らんだかな?って気になるんだもん…」 「膨らむよ。ホワホワに」 「うん」 少しづつケーキの焼ける甘い匂いがして 嬉しくなった 料理は今日は、楽してデパ地下のオードブル バイキング形式だから、二人で好きなものだけ詰めてきた 平山くんが、唐揚げばっか詰めるのがおかしくて 子供みたいに、唐揚げとウインナーが多かった しばらくすると 「よし!焼けたっ」 平山くんが、オーブンレンジから、ケーキを取り出した
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