31人が本棚に入れています
本棚に追加
「あとは、これに材料を入れて…」
平山くんは手際よく、材料を流し込み、ゴムヘラで掻き混ぜた
しっくり全部交ざって
粉っぽさがなくなったところで、ケーキ型に流し込む
なんだか、どんなケーキができるのかワクワクしてきた
あらかじめ、設定温度に温められているオーブンレンジの中にケーキ型を入れる
何度もオーブンレンジを覗いてみる私を見て
またクスクスと笑った
「美樹さん、子供みたいだね…」
「だって、膨らんだかな?って気になるんだもん…」
「膨らむよ。ホワホワに」
「うん」
少しづつケーキの焼ける甘い匂いがして
嬉しくなった
料理は今日は、楽してデパ地下のオードブル
バイキング形式だから、二人で好きなものだけ詰めてきた
平山くんが、唐揚げばっか詰めるのがおかしくて
子供みたいに、唐揚げとウインナーが多かった
しばらくすると
「よし!焼けたっ」
平山くんが、オーブンレンジから、ケーキを取り出した
最初のコメントを投稿しよう!