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「で?何があったんですか?今日出かけてきた同窓会?」
平山くんが、お部屋に紅茶を運んでくれた
暖かくて、リラックスできるローズヒップの香り
赤い色が印象的で
ゆっくり飲みながら
話始めた
「ごめんなさい、今日のは同窓会じゃないの…
お見合い…」
「誰の?」
「私の…」
「なんで?」
平山くんが、少し怒ったみたいな口調で問い掛ける
「平山くんに出会う前に決まっていて、断れなくて。先週断ろうと思って実家に行ったのに、無理で……」
「なんで?無理?」
「結婚を前提にお付き合いしているのか?…そういう話がないなら、見合いをしてみれば?って……」
「ふぅーん…」
そのまま平山くんが、黙ってしまったから、言葉を続けることができなくなった……
しばらくして
「美樹さん?俺はまだ若くて正直結婚とか言われてもピンとこない…
美樹さんと真剣に付き合ってるけど、約束はできない……でも何年か付き合って自然にそうなれたら、嬉しい……うまく言えないけど」
「うんっ…」
「美樹さんは、結婚がしたいの?
結婚がしたいなら、……しょうがない」
。
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