幸せへの一歩 第5話

お見合い

「しょうがない？」

「うん、結婚が目標なら、約束はできない…どうなるか分からない未来をまだ約束するには、付き合いが短すぎるから…ただ、美樹さんが大事。今はそれしか言えない…

約束できなくてごめん…」

「ううん…お見合いはお断りする。ただもう一度だけ先方に会わなきゃいけないかもしれない…」

「ん…、分かった。
ありがとう…情けない俺でごめんね…。」

「平山くんが、謝ることないのに、私が悪いのに…」

「ううん、ごめっん」

そのまま平山くんは、俯いてしまった

まだ付き合ったばかりなのに、こんな話をしなきゃいけないなんて…

私は結婚に焦ってないとずっと思っていたのに、周りから言われて焦ってしまった

周りから？言われたから？

きっと心のどこかにあった気持ちが、そっちに向いたのかもしれない

「平山くん…？

平山くんが、好き…
ごめんなさい…」

。