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「今日は早めに、誕生日やろうか?」
「うん」
「じゃ、ケーキ冷えたらデコレーションしちゃおうか?」
「うん、そうしよ」
「それまで、何します?」
「何って急に振られても……」
なんか恥ずかしく
俯いた
「テレビでも見ますか?」
「あ、はいっ」
平山くんは、リビングの机の上にあったリモコンをとってテレビを付けた
土曜日の微妙な時間帯だから、2時間サスペンスみたいなのしかやってない
「あ、俺このシリーズ好き。」
「え?」
「このシリーズの小説全部持ってるよ。
犯人あいつだし…」
って今正に種明かししてる画面の刑事さんより先に種明かし
「普通、知ってても言わないよ」
「だって…俺これ何度も読んだよ。この作者さんはさ、すげーんだよね。登場人物いっぱい出してきて謎だらけで、最後意外なんだよ」
熱っぽく語る平山くんが、なんか子供みたいに見えた
。
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