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「お父さんと、勝手に二人で向こうに移住しちゃったでしょ…ちょっと心配だったけどよかったわ。潤をよろしくね」
「あ、はい
えっとこっちにはもう帰ってこないんですか？」
「うん、そうね…
お父さんこっちで、大きな会社の人事部長でやっていたんだけど、リストラしなきゃいけなくて」
「はい」
「毎日毎日痩せてくし、身体の調子悪くしちゃってね。いろんな人を辞めさせたから、最後にって自分が辞めたの。
同僚も辞めさせたりして、塞ぎがちだったから、連れ出した沖縄旅行で…
移住することになっちゃって。急だったから、潤にも迷惑かけちゃってね」
「そうだったんですね」
「潤は、お父さんに似てかなり真面目すぎな部分があるから、心配で」
「たしかに、平山くん仕事に対する態度は真面目ですね、いつも一生懸命」
「馬鹿が付く程真面目なのが、心配で」
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