誕生日 #2

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「うん、読んでみたい。オススメあれば教えて」 「じゃ、俺の部屋から取ってくるね」 「うん、待ってる」 ーーしばらく待っていたら、平山くんが本を持って戻ってきた」 「あ、はい、とりあえず読みやすいの2冊から」 「ありがとう。」 「あ、そうだ。ローソク買ってきたんですよ」 「え?30本も?どこに立てるの?」 「今ね、かわいいローソクあるんですよ。数字の。 美樹さんのは¨3¨と¨0¨俺は、¨2¨¨5¨だよ。」 「本当だあ、かわいいね」 「もうすぐ冷めるから、デコレーションするよ」 「うん」 平山くんが、生クリームを泡立てて、用意している なんか、年甲斐もなく、デコレーションにワクワクしてしまった 一生懸命デコレーションしていたら、平山くんが近付いてきて 「美樹さん、クリーム付いてる」 ほっぺについた生クリームを指ですくってなめた 「なんで?顔に付いちゃうの?面白すぎるんだけど」 またクスクスと笑いながら、私がケーキと格闘しているのを眺めている 「ダメだ…センスない。やってよ…?」
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