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「いいの。センスなくても美樹さんが頑張ったケーキで。今日は」
「や、でも、これは酷いよね?」
「…確かに酷いけど…きっと美味しいよ。何回かやると上手にできるから」
「ふぅーん、仕事みたいだね」
「確かに、そうかも。何でも練習や、実践あるのみだよね。まあ最初からセンスある人いるけど……ね」
「すいません、センスなくて…」
「いいよ、俺ができるから。どっちかできればいいじゃん」
「うん」
いびつにデコレーションされたケーキにローソクを立てて
誕生日をすることにした
オードブルを、綺麗なお皿に並べて
ケーキにローソクを点す
平山くんが
HAPPY BIRTHDAY♪を歌ってくれた
ローソクを消して…
「美樹さん、おめでとう」
満面の笑みでお祝いメッセージを言われて、なんだか感極まった
「あ、ありがとう…こうやって家族以外に祝ってもらうの久々で…」
「はは、かなり寂しい誕生日だったんだね。これからは、毎回記念日はお祝いするからね」
「うん。次は平山くんの番だよっ」
平山くんもローソクを立てて、私がHAPPY BIRTHDAYを歌った
。
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