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ケーキを取り分けて
誕生日プレゼントを交換した
平山くんがくれたのは、可愛い文字盤の着いた時計
「毎日つけられるものをと思って」
「ありがとう
私からは、はいっ」
平山くんが、包みを開けて中を取り出した
「ありがとう、財布
高かったでしょ?」
「うん。ついでに自分のも買っちゃったから、高かった…」
「アハハ、普通。
全然高くないよ。大丈夫っていうのに。素直だね」
「うん、素直なの」
「自分の気持ちには素直じゃなかったのに?」
「うん…だってこの歳だし、素直になれないよ。平山くん年下だしね…」
「この歳だから、俺と出会えたのかもよ。
美樹さんが、フリーでよかった。
美樹さんが、好きだよ」
サラっとまっすぐ言う平山くんが、相変わらずかわいくて
「そうかもね…また、明後日には5歳歳の差が開いちゃうけど。今日と明日は4歳だよ」
。
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