誕生日 #2

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ケーキを取り分けて 誕生日プレゼントを交換した 平山くんがくれたのは、可愛い文字盤の着いた時計 「毎日つけられるものをと思って」 「ありがとう 私からは、はいっ」 平山くんが、包みを開けて中を取り出した 「ありがとう、財布 高かったでしょ?」 「うん。ついでに自分のも買っちゃったから、高かった…」 「アハハ、普通。 全然高くないよ。大丈夫っていうのに。素直だね」 「うん、素直なの」 「自分の気持ちには素直じゃなかったのに?」 「うん…だってこの歳だし、素直になれないよ。平山くん年下だしね…」 「この歳だから、俺と出会えたのかもよ。 美樹さんが、フリーでよかった。 美樹さんが、好きだよ」 サラっとまっすぐ言う平山くんが、相変わらずかわいくて 「そうかもね…また、明後日には5歳歳の差が開いちゃうけど。今日と明日は4歳だよ」 。
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