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「美樹さん?あ、縛っていたゴムないよ…」
「あーぁ、本当だあ。髪の毛海水でぐちゃぐちゃになっちゃう…」
「ごめん、ふざけすぎた」
「大丈夫だよ。もう一つバッグにあるから、取ってくるね」
「うん、分かった。俺ここで浮かんでる」
平山くんは、大きな浮輪に登ってプカプカ浮かび始めた
荷物の中からゴムを取り出してまたアップにする
平山くんを振り返ってみたらなんかずっと無心で海に浮かんでた
いつもセコセコゴミゴミした世界で働いてて
小さな事もストレスで
そのストレスを癒す空間もない都会で日常生きている
こうして自然だらけの地を目の当たりにすると小さなストレスなんて綺麗な海に吸収されていくみたい
今日は心まで解放されていて心地好い
。
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