両親 #2

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それからは、母さんも少し会話に混じり 父さんと平山くんは仕事の話で盛り上がっていた 母さんが キッチンに立ったから後を追った 「母さん?お見合いのことはごめんなさい。 平山くんとはどうなるか分からないけど、大切な人なんだ」 それだけ小さな声で伝えた 「うん、分かった。 母さん、美樹に押し付け過ぎていたのかも。 素敵な彼ね。 年下なのが気になるけど…」 相変わらず一言多いのは 変わらないね… 「うん。最近余り気にならないよ。だって65歳になったら60歳だよ。若い方が頼りにもなりそうだしね」 「そっか、美樹がいいなら。母さんもう何も言わないから…」 久しぶりに私に微笑んだ笑顔… テストで悪い点を取った時や怒られた時、嫌な事があった時 いつもこの笑顔だった やっぱり母さんには いつも笑顔でいて欲しい たった一人の母さんだし 父さんだから 「うん…大丈夫。 どんな結果になっても 今は幸せだから、それでいいの」 。
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