両親 #2

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「そ?よかった」 「うん。大丈夫」 「美樹さんとお母さん似てるね」 「え?似てないよ?あんなひねくれてないし」 「あはは、性格もまあ似ているけど顔ね。雰囲気とさ」 「そっかなあ…」 「美人なとことか似てた」 「美人?私が?何言ってんの?酔ってるでしょ?」 「美樹さんは美人ですよ。そして近寄りがたかった」 「そうなの?」 「うん…何かね。中々近寄れんかったですよ。そんな雰囲気が似ていた」 「うん、確かに。家の母さん近寄りがたいね」 「でも、近寄ってみたら、かわいいんですよっ」 「母さんが?」 「両方!美樹さんもね。 俺には美樹さんは高嶺の花でしたあ~」 「でしたあ~って酔ってるでしょ?」 「うん、なんか酔ってきたかも…」 「いや、平山くんさっきから酔っていたよ?」 「はは。そうですか? あーでも緊張したあ~やっと解放ー」 「そっか。緊張してたんだね」 「もちろん!真剣ですからね、これでも」 。
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