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何も変わらない朝
何も変わらない景色
何も変わらない日常、戦争
意味もなく過ぎていく時間
ああ、今日もいつも通りなんだろうなって思っていた
決しておいしくない空気
濁った空
人気のないこの場所
亜人である俺は、異変も違和感も何も感じなかった
だからこそ、何も変わらないと感じていた
異変を知ったのは目が覚めてしばらくしてからだった
俺の住処にうどんが現れた
そこまではいつも通りなのだが、なんとなく慌てたような、急いでここまで来たかのように思えた
「………そうか、全然気付かなかった」
「ノッチェさんは大丈夫だろうとは思っていたが、セキトウからこの異変が広がったからな。ここの所わたしもこちらに寄れなかったから様子を見に来た」
「大丈夫だと思っていた割には、随分慌てていたように思ったけど」
「セキトウの一般兵の集団に、最近ノッチェさんを見かけないと聞いたんだ。ちょっと気になったんだぞ」
「ああ…」
現在の状況を聞いたが、特にこれといって思うことはなかった
完全に他人事だった
うどんも平気だし
けど、このままではさすがに戦争は難しいだろう
敵国の状況もよくわからない
俺自身、特に戦争を大事だとは思ってないし、そもそもなぜ自分が兵士になったのかすら覚えてないから別にあれなんだけど…さすがにこのまま見てるだけでは済まないだろう一応一般兵やってるしな
まぁ、やることはやる
非常に面倒だが
P-P-P-
通信機から連絡が届いた音が響く
「あ?誰?…空桶くん?集合?めんど……」
つい本音がこぼれてしまう
集まりは好きじゃない
「どうした?」
「ちょっと仕事入った」
「そうか。ではわたしももう行こう」
こうしてのそのそと行動開始するのであった
-終-
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