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そして、今に至る。
何故か道案内をした男の人と私は、同じベッドで寝ていて。
更にお互い目を覚ました時には、服も何も着ていなかった。
ちょっと待って!
つまり、私、初めてを知らない男の人と…?
思わず叫びたくなるのを抑え、何とか必死に昨夜の事を思い出そうとした。
バーに案内したのまでは覚えてる。その後、お礼に一杯とか何とか言われて中に入って、お酒を飲んで…?
そこからの記憶が全くない。
「珈琲でも飲む?」
未だに服も着ずにベッドで項垂れている私に、彼は優しく声を掛ける。
その優しさが今は逆に辛いので、やめて欲しい。
初めての相手が、名前も何も知らない男の人だなんて。
暫くはショックで何をする気にもなれない。
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