ガーベラ
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そう、本当に嬉しかった。 確かに、優は詩織と同じ誕生日で。けれど、わざわざ言うことでもなかったので、黙って花束を作ってきたのだ。 「そうか……お前は癒し系って言うか、会えると元気になれるから……黄色だな、と思って」 優の言葉に、眼鏡の奥の目を笑みに細めて、智明が笑う。彼なりに、優のことを考えてくれたことがまた嬉しかった。
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