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燐「そもそも先週まであんなに生き生きした顔をしていたのに、今日とかメッチャ顔死んでたじゃないですか。表情筋生きてますかー?って感じじゃないですか」
蒼「確かに!」
燐「労わないと可哀想すぎてつい…」
蒼「だな。さて…帰りのホームルーム始めるな。見ての通り明日からはこの教室は使わないで別の教室を使うから。ってか他の教室も空いてないから別館の第2会議室を使うから。連絡は以上!はい解散」
結構雑にホームルームを終わらせる蒼真さん。
段々、面倒になったんですね。
ホームルームを終わらせた蒼真さんは出席簿を持つととっとと教室から出てった。
理事長の所に行くんかな?
何だかんだで理事長の事を気にかけてるからな蒼真さんは。
燐「……イテテ…」
あまりにもウザすぎる転校生と細やかな怒りをぶつける理事長のやり取りに呆気を取られていて痛みを全く感じていなかったが、全てが片付いて気が緩んだら痛みが出てきた。
転「おい、オレに従え」
燐「あ?嫌ですけど?」
転「今、オレに従って謝れば許してやるぞ!なんたってオレは優しいからな!!」
燐「うるせぇ。喚いてんじゃねーよ。オレに指図してんじゃねぇーよカス」
何様だよ。中2病患者か?
まず、絡んでくんなよ面倒だから。
ってか誰がお前なんかに従うかよ。
転「…お前…許さない!オレに逆らうとどうなるか教えてやるよ」
燐「……………」
オレの邪魔をする奴は親でも殺すってか?
転「オレに従わなかったこと、絶対に後悔するし後悔させてやるからな!!」
燐「オレはお前になんと言われようと海斗先生と別れる気はないしお前に従ってやる気もさらさらねぇーよ!」
転「ほんと生意気。お前なんか死んじゃえばいいんだ!!」
転校生は颯爽に何処かに消え去った……。
教室にはなんとも言えない空気が流れた。
燐「……はぁ。知るかよ。お前が死ねよ社会のごみが。あー、腹立つわ。もう、このまま一生帰ってこなきゃいいのにな…アイツ」
静かな教室のためオレの呟きは大きく聞こえた。
何人かに睨まれたがオレは無視をする。
ってか転校生信者とかマジないわ~w
何もしてないのに何だか教室にいると気まずい雰囲気になっちゃったから、オレはあまり教室に置いてない数少ない荷物を持ち寮に帰った。
これが間違いだったよね。
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