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蒼真さんは一瞬だけコチラを見るとプリントを持って教室から出ていった。
転「おい」
ドアの方を見てると目の前に誰かきた。
顔を見るとそこには転校生。
なんでオレの目の前でお前はそんなに堂々と仁王立ちをしているんだよ。
君の席はここではないよ?向こうだよ??
さぁ…誰かが気づく前に早く森へお帰りなさい。
転「お前、海斗と付き合ってんだろ?」
燐「あぁ。そうだけど、何?」
転「何でお前なんかがあんなにカッコイイ奴と付き合ってんだよ」
燐「悪いかよ?ってかなに?それってオレを僻んでるのか??」
転「お前今すぐ海斗と別れろよ!」
燐「は?」
訳ワカメ。
転「不釣り合いなんだよ!!」
燐「あのねぇ、見た目や思い込みだけで人を判断するのはあまりにも失礼だと思うんですが?」
転「綺麗事言ってんじゃねぇ!!」
流石に今の言葉にはカチンときたよ?基本的に穏やかなオレでも。
燐「あのさ、何でお前なんかに口出しされなきゃいけないの?なんも知らないクセにいちゃもんつけてくんの止めてくんね?」
転「お前生意気なんだよ!!」
燐「はぁ?お前のが生意気だろうが。大体なんで相思相愛で付き合ってんのにお前なんかに『別れろ』なんて言われなきゃいけないわけ?その理由を教えてよ。お前にそう言えるだけの権利あるの?ないよね??文句言われる筋合いもないし」
ちょー腹立つ。
でも、オレは負けない。
だって海斗先生は言ってたもん。
『人が人を好きになることに理由なんて必要か?周りの許可なんて必要か??』って。
『オレの人生だもんオレがどう生きようと、誰と付き合おうとそれはオレの自由だろ?周りの奴の価値観を押し付けられて自由を奪われ窮屈な生き方をするのなんてオレは真っ平ゴメンだ』って。
だからオレも海斗先生と同じ考え方をするんだ。
転「本当は嫌がっていた海斗に無理矢理言い寄ったんだろ!?じゃなきゃ、海斗はお前なんかと付き合ったりしない!!」
燐「テメェーも戯れ言なんて言ってんじゃねぇーよ。なぁ、お前なんなの?スゲェ腹立つんだけど?ってか何でオレはお前に指図されなきゃいけないんだよ??」
早く蒼真さん来てくれないかな?
転「そんなのいいから海斗と別れろよ!!」
燐「あ″ぁん?よくねぇーんだよ。理由を言えっつってんだよ!!」
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