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転「あ!分かった!!お前が間違ってるんだ!だからお前がオレの話を聞けよ!!!」
蒼「っ!ばっ!!」
燐「っ!!」
転校生は理事長を指差してそんなことを言った。
聡「…………」
転「何も言わないって事はそういうことなんだろ!」
蒼「お前、神経を逆撫ですんな!!」
聡「いいんだよ。蒼真くん」
蒼「し、しかし!」
聡「私が間違ってたよ…」
転「なんだ!やっぱりお前が間違っていたんじゃないか!!」
理事長、それでいいんですか!?
こんな奴相手に折れて悔しくないんですか!!?
あ、まさか…これが大人の余裕ってヤツか!?
ドンッ!
メキメキ…ピシッピシ…ガラガラガラ……
聡「脳の発達が途中で止まりきってしまって、日本語は愚か言語も理解できなそうな低脳で人の話もろくに聞けないような人間の成り損ないに、必死に言葉で説明して何とか分かり合えるようにしようと考えていた私がバカだったよ((ニコッ」
えっ、…壁が…崩れ落ちた。
黒板とか大破してるんだけど…。
ってか理事長…余裕でキレてた…。
それでもニコニコしてるから逆に怖い。
蒼「(……これ、修理費いくらかかんのかな?ってかこの教室で授業できないじゃん…)」
取り合えず、黒板のあった壁は大破して壁の向こう側である資料室が丸見えの状態になってる。
……理事長、ワンパンでこれやったんだよな?
転「なっ、な…学校の物はみんなのものだから壊しちゃダメなんだぞ!」
この転校生…ウザいけどある種の勇者だ。
聡「ハハハ、確かにそうだね。でもここは私の経営する学校だからね…ある程度なら破壊しても問題ないと思うんだよね。それに…何?今の…君を殴って良かったの?」
理事長の顔から笑顔は消えて真顔になった。
空気が凍りついてるんじゃないかってくらいビリビリするんだけど。
転「……っ!」
聡「人が折角さ、言葉を選んでなるべく遠回しに物事を伝えようとしていたのにさ…君には全然伝わらないし、話せば話すだけストレス溜まるしさ…、これ以上私を怒らせないでくれるかな?君が自殺願望者なら話は別だけどさ」
蒼「理事長っ!」
聡「なに?」
蒼「落ち着いてください」
聡「私…冷静だよ?」
この理事長…やっぱり凄く怖い。
普段からただニコニコしてるだけの優しい紳士なんかじゃないじゃん!
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