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蒼「…じゃあ…オレは…?」
聡「お前の名前を決めたのは沙羅だった。お前の【蒼】は髪が蒼かったからその字になったが違う色だったらオレの字からとったかもなw」
理事長は笑いながらそう言った。
オレの事を【お前】と呼び、自分の事を【オレ】という理事長。
この人…今まで自分を偽っていたのか?
優しく微笑み、優しい言葉をかけて、何かあったらソっと抱きしめてくれた理事長は偽物だったのか…?
蒼「……貴方は…オレの…父さんですか…?」
ずっと探していた父さん…でも、もし本当にこの人が父さんだとしたら…なんでオレに優しくしてくれたんだろ?
だって…母さんとは離婚してるんだし。
聡「あぁ」
……………。
あぁ。本当に本当に父さんなんだ…。
オレは現実が受け入れられず、立ち尽くす事しか出来なかった。
蒼「……ずっと…会いたかったです…」
聡「悪かったな。オレにも色々事情があったんだ。お前らを危険な目にあわせるワケにはいかなかった…。そして…オレにとってお前は心の支えだ。完全に疎遠になってた家族とこんなに近い距離で居られるんだし…」
蒼「……だから…オレも貴方にここまで尽くせるんですかね…?」
家族の縁は切っても切れないものだ。
聡「…たぶんな。お前は大丈夫だが…美樹、大丈夫かな?」
蒼「アイツにとってここは不利な場所ですからね…。こないだって…」
聡「あぁ。美樹を襲った奴ら…やっぱり殺しとけば良かったな…。あんな怯えた美樹…見たことなかった。凄くショックを受けただろうし屈辱的だったに違いない…。もっと早く気づいてやれれば…」
蒼「自分を責めないでください。まだ早い段階ですから」
聡「……………」
あの時の3人はみんな骨が折れてた。
落下して折れたのもあるがたぶん理事長が攻撃した時に折れたんだろうな。
蒼「貴方はオレらの為に尽くし過ぎですよ」
聡「親なんてそんなもんだろ。特に娘に手を出された父親は誰でもキレるっての。……だから、この子にも少し強く当たった時があった」
蒼「…そうだったんですか」
聡「まぁ、美樹が幸せならそれでいいさ。お前らの幸せがオレの幸せだからな。……ふぁ…ねむっ」
理事長はあくびをすると目を閉じる眠っていたしまった。
今のが理事長の…父さんの素か?
そして少し俺様入ってる?
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