☆凄く揺らぐバ会長の細やかな話☆

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やっと…出会えたんだ。 20年振りくらいに会いたかった父さんに会えたんだ。 ……この事…アイツに言うべきかな? 燐「……ん…。…あれ…今何時だっ!?…あ そんなに時間経ってなかった!良かったー」 あ、燐音くん起きた! そして寝起きだから目がトロンとしていて凄い色気を放ってる。 蒼「よく寝れたいかい?燐音くん」 燐「あ、蒼真さん。蒼真さんは仕事中だったのにオレ、寝ててスミマセン…」 蒼「いいんだよ。高校生なんて暇さえあれば寝ているくらいがちょうどいいんだよw」 オレも燐音くんの年くらいの時は暇さえあれば寝てたし。 聡「………ん…((ガバッ」 燐「っ!?」 蒼「っ!?」 理事長がいきなり飛び起きた。 マジでビビったわ今。 聡「思いっきり寝ちゃってたよ…あ、でもそんなに時間経ってないやw」 あ、いつも通りの理事長だ。 見た目は同じなのにこんなに違うんだな。 蒼「人が起きて貴方の分の仕事をやってるのになんで貴方はそんなにスヤスヤと眠ってたんですか?((ニコッ」 ……取り敢えず、照れ隠しで嫌味を言ってみた。 聡「…ぅ…ごめん。…じゃあ、今日は上がりでもいいよ…?」 蒼「オレ、今は燐音くんたちの担任代理ですよ?クラスを任されているのに率先して帰れるわけないじゃないですか。とうとうボケたんですか?」 聡「…そういえばそうだったね…」 蒼「それに…理事長の貴方が仕事をするのにオレが貴方を残して帰るわけないじゃないですか。オレは貴方の秘書なんですよ?」 聡「フフッ、君はやっぱり優しいね♪」 蒼「オレはたぶん父親似なので。母さんにはあまり似てないし…」 聡「……っ…そっか」 言葉に詰まったよな? ……二重人格とかじゃないのか…。 じゃあ…これは作られた人格…? 蒼「あ、唐突ですが、理事長は…例えば近所の子とか…子供にトラウマとかあります?」 聡「無きにしも非ず」 蒼「武士ですか?その口調」 聡「ハハハ」 あるんだ。トラウマ。 やっぱりオレらの父さんはこの人なんだ。 他の誰でもない…この人なんだ。 燐「なんか嬉しそうですね。蒼真さん」 蒼「いやー、なんかさ…色々考えていたら楽しくなっちゃってw」 聡「なに?ここに子供とか連れてこないでね?まぁ、君の息子なら考えるけど((ニヤッ」
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