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それって…遠回しに早く女と結婚しろって言ってるのか!?
蒼「嫌です。オレは直人以外は愛せません」
聡「ほんと君は一途ね…」
蒼「きっと女と付き合うことはないです。踏ん切りつかなくて心に闇を抱えたまま付き合うのは相手にも失礼ですし」
聡「例えば…望月くんが女性と結婚したとしても君はあの子を想い続けるの?」
オレは理事長の言葉に一瞬言葉が詰まった。
蒼「……それでもオレは揺らぎません」
聡「そっか。なら、それなりの覚悟はしておいた方がいいよ。……本当に辛いから。恋が叶わないのも…罪悪感を抱えたまま他の人と付き合うのも…」
蒼「分かってます。それくらいは覚悟のうえでオレはアイツを愛してるんです。例え何回フられても何回拒絶されても何回暴行されたとしてもオレはこの『想い』を無かった事には出来ませんし、アイツへの想いは墓場まで持ってく気ですよ?オレ」
それくらいオレはアイツの事が好きなんだ。
聡「(ほんと…誰に似ちゃったんだろうね…君は。それがどれだけ辛いか君は分かってないよ。私と同じ道は歩んで欲しく無かったんだけど…もう手遅れだよね…)」
燐「(寝起きそうそう付いていけないオレがいる)」
聡「まぁ…君が後悔しないならどんな道を行っても良いんじゃないかな?犯罪に手を染めない限りさ…」
……止めないのか?
普通父親なら息子がそんなだと知った時点で…止めね?
蒼「……い、いんですか?」
聡「だって君の人生なのに私が口出しするのはおかしいでしょ?…それに君が本当に父親似だとしたら、いくら言ったって聞かないでしょ?どこまでも一途にたった1人の人を愛し、周りがどこまでも見えなくなる…まるでブレーキの利かない機関車みたいにさ((ニヤッ」
ニヤリと妖しい笑みを浮かべる理事長。
髪型は変わってしまってるけど…この表情は間違いない。
絶対に父さんだ。
蒼「そうですね。ところでなんでオレの父を知っているんですか?今はオレでもよく分からないのに…」
聡「フフッ、それは企業秘密ね」
蒼「秘書に隠し事ですか?」
聡「ほら、私だからw」
蒼「確かにw」
燐「(良く分からないけど、理事長と蒼真さんの組み合わせはとにかく萌える事が分かったからもういいや。寝よw)」
やっぱり、オレは貴方の為に全力で尽くします。
ー蒼真視線終了ー
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