☆凄く揺らぐバ会長の細やかな話☆

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ー樹哉視線ー 会長はお昼で帰っちゃったからなぁ。 でも、ずっと仕事をさせるわけにもいかないし。 八「樹哉、そんなに龍也が心配なら様子見てきたらどうだ?…ただその場合はオレと悟だけじゃ仕事キツいからさ、なるはやで頼むぜ?」 樹「…なぁ、仕事…明日から再開するってのはなしか?」 八「はぁ、わかったよ」 樹「八雲…ありがとな…」 八「貸し1な?」 樹「はいはい」 悟「いってらっしゃい」 樹「悟くんもゴメンね!」 悟「大丈夫ですよ」 オレは生徒会室を出ると寮目指して歩き始めた。 会長って俺様のクセにメンタルがめちゃくちゃ弱いんだよね。 腐男子的には喜ばしいが親衛隊としては喜べない。 だって、すぐヘコむし、泣くし、ヘタレだし、ただの誘い受けだし…マジさ、俺様は何処に行った? ってかあの頃の俺様は何処に棄ててきたんだ? あの頃のクールで自己チューで、勇ましくて俺様だった会長は何処に行ってしまったんだ? まあ、もっとも…あの頃の会長は大っ嫌いだったけどさ← それに素直な会長は可愛いけどさw 何かが違うんだよね…。王道的にもさ。 そして気が付いたら会長の部屋にいた。 会長の部屋のカードは前に会長から貰ったw 会長の寝室を開けると会長はケータイを握りしめながら布団を抱き締めながら寝ていた。 ……可愛い! そしてケータイを奪い画面を見るとなんかア○ハ蝶を聴いてたっぽい。 しかも本人じゃなく、カイト・テッドのカバー版っていうwww 確かこれは二番がメインだったような気がする。 この曲を聴いて辛くなって泣き疲れて寝た…と? 樹「はぁ、泣きたいのはこっちだよ…気付けよ、ばか」 オレは呟き、寝室を出て、リビングに行った。 リビングにある高級そうなソファーに座りオレもカバー版の【アゲ○蝶】を聴いてみることにした。 あー、まぁ…会長なら泣くなw 進むことも戻ることもできずに…主にここだろうな。 ってかその関係にいるのはオレの方だよ。ばか。 オレは会長の親衛隊だし、親衛隊の隊長をやってるから隊員を裏切って抜け駆けする事は出来ないし、かと言ってこの想いは存在を消すことも出来ないし、今さら元の関係に…ただのクラスメイトに戻ることも出来ない。 しかも、会長の想いはオレじゃなく、今は燐音の方に向いているし…。
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