☆凍った心☆

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―燐音視線― 千秋…何処に行っても王道を壊すよな…。 オレは寮に帰ると千秋とラインでトークをしていた。 そして理事長室では…。 聡「蒼真くん、明日も働かなきゃダメ?」 蒼「ダメに決まってるじゃないですか」 聡「私、疲れちゃったよ」 蒼「いつもの事じゃないですか」 聡「いつも以上に疲れちゃったの!」 蒼「なら、全身マッサージしましょうか?揉みほぐしますよ…隅々まで」 聡「ナニソレ。やだ、卑猥」 蒼「オレ…貴方の事も抱けますよ?」 聡「抱かなくていいよ。私、男に抱かれる趣味はないから」 蒼「それは残念です」 聡「なんで残念なのさ…」 理事長と蒼真さんはソファーに身体を預け、ぐでーっとしているんだよね。 そして会話に萌えるオレがいるw 楽しい時間を過ごしてた。 そう、あの電話がくるまでは。 ピリリリリ… 理事長の携帯が鳴った。 聡「もしもし、どうされたんですか?神城さん」 相手は千秋の学校の理事長だったようだ。 帰ってすぐに連絡するとか…萌えるな。 聡「……ぇ…?」 蒼「何かあったんですか?」 聡「…分かりました。…大丈夫です。それは貴方の責任などではないので自分を責めないでください。…場所だけ教えていただけます?」 理事長は冷静を装って優しい口調で話しているが、その顔には焦りと怒りの色が伺えた。 蒼「…………(理事長のこの顔…事件が起きたのか…?)」 聡「では、失礼しますね」 理事長は電話を切った。 すると無になったように沈黙した。 蒼「理事長?何があったんですか?」 聡「蒼真くん。燐音くん。…落ち着いて聞いて?…海斗くんが誰かに刺されて入院したらしい。今は意識がなく、集中治療室に入ってるらしい」 燐「………は?」 蒼「………は?」 海斗先生が…刺された…? 燐「それ、なんの悪い冗談ですか?怒りますよ??」 聡「冗談なんかじゃないよ。私も嘘だと信じたいけど、神城さんは絶対と言っていいほど嘘はつかない人だし、こんな事で冗談を言うような非常識な人じゃないよ」 蒼「…それが本当だとしたら、どうして海斗が刺されたんです…?」 聡「……犯人と思われる人物を見た人の証言からすると…私の中では犯人は大神くんじゃないかと思ってるよ。目撃情報と彼の特徴が一致してるし」 燐「……………」
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