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ー燐音視線ー
蒼「理事長、今夜…アイツの所にいきますね…」
聡「わかった。ただ、脅しと拉致はダメだからね?連れてくるならちゃんと説得して本人が承諾しなきゃダメだからね!?」
蒼「分かってますよ((ニヤリ」
聡「君、本当に分かってる!?」
蒼「直人は確か社会の教員免許持ってましたよね?」
聡「いや、彼の大学時代は私知らないから…」
これ、もしかして教師が一人増える感じ!?
蒼「楽しみだなぁ♪」
聡「君は担任代理から理事長の秘書に戻るけどね」
蒼「…毎日食堂使うからいいです!」
聡「ほんと望月くんの事好きだよね…君も」
蒼「はい」
聡「…そろそろ君の恋も叶うといいね。いつまでも報われないままじゃあまりにも辛いからね…」
そう言って、悲愴感を漂わせる理事長。
この人は報われたいのに報われずにいるんだな…。
蒼「理事長…」
聡「大丈夫だよ。もう慣れちゃったから」
蒼「その笑顔は痛々し過ぎます…」
聡「知ってたから…その人が私に全く興味がないって。気づいてたから…その人と私は絶対に結ばれないって。分かっていたから…その人は私じゃなく、私の親友に惹かれててその親友と結ばれるって…」
あまりにも悲しすぎる。
理事長は…きっと三角関係だったんだ。
蒼「……りじちょ…((ぎゅっ」
聡「っ!…蒼真くん…?」
蒼真さんは理事長の事を抱きしめた。
蒼「そんな悲しい顔しないでください。…ずっと傍にいますから…オレ」
聡「ハハッ、それって告白?」
蒼「冗談キツいですよ?」
聡「分かってるよ。でも…ありがとうね。蒼真くん」
蒼「オレの方こそありがとうございます。オレなんかを傍に置いといてくださり。…そしていつもオレの事を気にかけてくれて」
聡「っ…君以外の人だったら…私は誰も秘書に選ばなかったよ。選んでも君ほどの扱いはしなかったと思う」
蒼「……理事長…」
聡「横暴でスパルタでめちゃくちゃ鬼畜で、本当に私の秘書か疑う事はよくあるけど…」
蒼「…………」
聡「それでも…君だから許せる。君だから秘書に選んだ。君だから…こうやって何年も同じ空間で一緒に仕事してるんだよ」
蒼「………///」
聡「クスッ、君が照れるなんて珍しいね?今夜は流星群でも見れるのかな?」
こんな緊急事態に不謹慎だけど、この二人の会話スゲェー萌える。
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