☆凍った心☆

6/36
前へ
/219ページ
次へ
蒼「うるさいです。頭が高いです」 聡「理事長だもん♪」 蒼「……そう言えばそうでしたね…」 聡「酷いよね。君も」 どうしてこの二人は付き合わないんだろ? 蒼「…ちょっと八つ当たりしてないと自制が効かなくなっちゃいそうなので…」 聡「……それは分かるな…。今は君がいて燐音くんがいるから大人のプライドとして自制を保って、冷静を装ってるけど、一人になったら自制が効かなくなりそうだよ…」 蒼「燐音くん。嫌だろうけど今夜はこの人と一緒にいてあげて?」 聡「嫌だろうけどってw」 燐「嫌ではないですよ。それに…今日は一人になりたくないです…」 千秋が嘘をつくはずないもん…海斗先生は間違いなく刺されて意識不明なんだ。 聡「じゃあ決まりだね。今夜は私の部屋にくるかい?前回は私が君の部屋に泊まったし」 蒼「……なに生徒の部屋に泊まってるんですか?純粋な子を穢すのは最低ですよ?」 聡「待って。私そんなケダモノじゃないよ?世の中、順序ってものがあるからね。いきなり襲ったりしないよ?段階を踏む必要もあるしね」 燐「え、ちょっと待ってください。それ、いつかはオレ襲われちゃうんですか?」 聡「んー、君次第かなw」 蒼「海斗に殺されますよ?」 聡「殺されるなんて生易しいもので済めばいいけどねw」 …殺されるってのが生易しい!? 蒼「確かに。そもそも死んでも許してくれなそうですしね」 聡「うんうん」 海斗先生も鬼畜だもんな。 そんな感じてグダグダと理事長室で過ごして放課後になり寮に帰ったオレは必要な荷物を持つ再び部屋を出た。 そして迎えに来た理事長は白の半袖パーカーを着ていて下はチノパンだった。 フード被ってるから結構若者に見える。 燐「相変わらず私服になると誰だか分かりませんね…」 聡「分かっちゃったら困るもん」 燐「確かにそれもそうですね」 エレベーターに乗り最上階に移動すると理事長は自分の部屋に向かった。 理事長の部屋…オレみたいな一般生徒が入っていいのかな? 聡「ここだよ♪」 理事長がロックを解除してドアを開けてくれたから、先に部屋に入った。 燐「お邪魔します」 蒼「あ、燐音くんだ!」 予想はしてたけど蒼真さんはもう来ていた。 聡「あれ!?君どうやって部屋にっ!!?」 しかも不法侵入。
/219ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加