かくも愛しき平和な日常

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「今の聞いてたろ? 」 勝ち誇った顔で視線を流してやれば、肩を竦めた浩輔が黒目を上に向けた。 「はいはい、聞いてましたよ 」 「なら、話は早い。 これから、言う物を全て手配してくれ 」 「はい……? 」 その後、朔耶がつらつらと言い列ねた物に浩輔は唖然とし、璃桜は慌てた。 しかし、尊大で不遜な男の淡々とした命令に逆らえる者などいない。 ……かくして、美味しく頂かれる筈だった車海老は、この日から璃桜の家族となった。
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