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いきなり色を纏った空気に、しかし美花の体温は下がる。
……何んだ、結局こうなるんじゃない。
「分かっ……た 」
疲れたから嫌だと言っても、やめてくれる訳がない。
……初めから、自分には拒否権はない。
なぁんだ、やっぱり男なんて皆おんなじ……。
「綺麗にしてきたら、ちゃんとご褒美をあげるよ? 」
囁かれた言葉に、美花はクスッと笑う。
「少しだけ待ってて、すぐに浴びてくるから 」
……なのに、分かっていた筈なのに、どうしてこんなに私はがっかりしてるんだろう。
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