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ところが何故か、そこにいる筈の浩峨の姿は無く、リビングはしん……と静まっている。
「橘さん? 」
キョロキョロと辺りを見回すけれど、どこにも姿は見えない。
「ねぇ、ふざけないで 」
一体、どこにいるのよ。ヒトにシャワー浴びてこいって言っておいて!
苛々としながら、ふと奥の部屋に目をやると、ローテーブルの上に英字新聞のデザインの紙袋が置いてあるのが見えた。
ツカツカと足取り荒くローテーブルに向かうと、一緒に置いてあるメモを手に取る。
いい加減にしてよ。こっちはヤるんなら、とっととヤって済ましちゃいたいんだから……?
「……。」
けれど読み終わった途端、美花はその場に立ち尽くしてしまう。
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