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《 昼休みで抜けて来ただけなので仕事に戻るね。帰りは何時になるか分からないので、夕飯は先に食べていてください。
←これはボクのお気に入りの店で買ったサンドウィッチです。頑張ってくれたご褒美だよ🖤 》
「……何よ、これ 」
読み終わったメモを、何度も読み返す。
シャワーを浴びてこいというのは、片付けで汚れてしまったからキレイにしてきなさいというそのままの意味で、他意はなかったということだ。
「何んなのよ、もう 」
浩峨と知り合ってから、何度目かの〈何んなのよ〉を呟くと、恥ずかしさのあまり美花は真っ赤になって手で顔を覆った。
「訳が分からない…… 」
こんな男、初めてだ。
ポロッと零れる涙に、美花自身が驚く。
そこで美花は、自分の気が張っていたことにやっと気付いた。
昨日からの片付けで、そんなことさえ分かっていなかった。
「まさか、部屋が汚かったのも? 」
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