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結局、私は延々と菅くんと先生に彼の美しさの全てを語って、居残り作業何て何一つすることなく帰ってきた。
帰り際に菅くんが言った言葉
「俺と...あの骨とどっちが好き?」
って。
そんなの...
そんなの。
「...あれ。どっちだろう?」
今私の頭の中を埋め尽くしているのは、王子。
だって初めて会った瞬間あんなにキラキラと星が瞬いたんだよ。
瞳を閉じると、王子が私に優しく手を差し伸べてくれている
「王子...」
「やぁ、僕はずっと君を待っていたんだ」
王子が動くたびに関節部分の骨が可愛らしい音を立てて、私の胸をキュンってさせる。
「君には菅くんがいるんじゃないのかい?」
「でも...王子といたい」
「くすっ。悪い子だね...」
王司の指が私の頬を撫でてゆっくりと顎から首筋にかけて降りてくる
「あっ...」
その指の固さと感覚にドキドキする。
「菅くんから、君を奪ってもいいかい?」
「王子...」
うん、奪って。
そして私をあなただけのものに...して
「キャー!!私ってばエッチ!」
眠る時間も惜しんで私は王子の骨格を思い出しては結ばれるという妄想を繰り広げた
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