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あぁ、わかるよ。
菅くんから伝わる熱も、柔らかな唇も私に触れるその手も
菅くんの皮膚に包まれているから、菅くんに血が通っているから暖かいんだってことも。
菅くんからの甘いキスとちょっと学校ではしちゃいけないその行為に私は抵抗できずに
まさに骨抜き状態。
「...ごめん。昨日あまりにもクレハが骨に夢中になるもんだから...」
「う、ううん...私もごめん。あまりにも理想的だったから周りが見えてなかったみたい。」
ほんの少し(本当に少しだけだよ!)乱れちゃった衣服をそそくさと直して二人で顔を見合わせて笑った。
「あのね、あの標本、学校が処分するのなら家にもらえないか今日聞いてみようって思ってるの」
「...あ、あぁ。そうなんだ」
「妬いちゃう?」
「...妬きそうになったら骨格の前で...いちゃついてその王子に見せつけてやる」
そう言って笑う菅くんに私は抱き付いて頬にキスをした。
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