3月11日

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少し落ち着いて 心配してくれていたご近所さんに 「無事みつかりました」 って挨拶に行った帰り なんでもない街灯が とても綺麗に見えた サクラの小さな手を握りながら 同じモノを見られるだけで こんなにも幸せなんだと思えた これを書いている今も 私の大切なモノ達は 無邪気に笑い 無邪気に喧嘩をしている この何気ない日常が 今日はやけに心に沁みて 涙が浮かび そして笑顔が零れた 子供達は母がこんな想いを抱いている事に気付きもしないで、今日も当たり前のように私のそばにいてくれる。 だけどそれでいい。 それだけでいい。 それが何よりも幸せだと気付いたから。 母の…祈り…願い…想い… いつかこの子達に伝わる日はくるかな? それを理解してくれる日はくるかな? もしそんな日が訪れたら 私はきっとまた泣いてしまう。 だけどそんな私を見て子供達が バカだなって笑ってくれたら こんな幸せな事はないと思うーー…
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