アルコールの力

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その日は嫌な事が重なっていた。 付き合っていた彼女に二股をかけられた事が分かり、理不尽な仕事を押しつけられたり、タクシーにぼったくられたり。 そんな日にヤケ酒のように飲み、普段飲まない日本酒まで手を出してしまったのが悪かった。 「そんなに・・指、入んない・・。」 ふわふわとした頭で目が覚めてみれば、見知らぬ女性の大事な所に指をめり込ませていた。 「はっ!?え?だれ?!」 「しらなーい。」 相手も相当酔ってるらしく、かなり酒くさく、目がトロンとしていた。 「はやく、続きして。」 そう言いながら耳を甘噛みされ、弱っていた理性は完全にノックアウト。 脳に痺れるほど官能的に誘う見知らぬ彼女に、飲まれるように激しい夜を明かした。 「あなた・・・誰?」 そう、相手が目を覚ますまでは。
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