Act.6 Side Ayumu

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葉月と映見と週末を共に過ごすことが当たり前のようになり始めていた、ある日のこと。 いつものように終業間際に映見に声をかける。 「映見ちゃん、今夜も飲みに行くんでしょ?」 けれど映見から返って来たのは予想もしていなかった言葉だった。 「あ、部長、今日は営業部の黒田さんも一緒でいいですか?」 「…は?黒田君?」 「はい。 今開発中のスイートポテトの原料に使いたいサツマイモの確保に協力して頂いてるので……」 そう言いながらも、どこか映見の瞳が泳いでいることに俺は気づく。 ……ああ、なるほど。 映見は黒田君を意識してるってことか。
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