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しかし葉月の家の帰りに遭遇した時も思ったが、あの甘いマスクだけに黒田君狙いの女子社員は確実に増えている。
もしも映見が黒田君とそういう関係になったとして、あの男は真っ直ぐに映見を愛するのだろうか。
そんな疑問を感じつつも、いつものショットバーへ映見と向かった。
店に着くと、すでに着いていた葉月と黒田君が俺たちに笑顔を向ける。
「楠田部長こんばんは。
せっかくの楽しい飲み会にお邪魔してしまって申し訳ありません」
礼儀正しく頭を下げて来た黒田君だったけれど、密かに観察しつつ俺は笑った。
「いいえ、人数が多い方が楽しいもの」
「ありがとうございます」
そう言いながらも黒田君はしっかり映見を自分の隣へと導く。
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