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私の目の前には信じられない光景。
自慢じゃないけど普通に幸せな暮らしをしていたと思う。
父が幼い頃去ってから母一人子一人でも寂しくなんてなかったし、それなりに楽しく過ごしていたはず。
なのに...。今、私の前ではにこやかに幸せそうに笑う母とそれを優しく見つめる知らない男性。
母の左手にはシルバーの細いリングがはめられていてそれを私に見せている。
「雛。母さんね。この人と再婚するから。」
...別にいいわよ?私ももう高校生だし、母さんも幸せになってもいいと思う。
でもさ?
こんなに突然に相談もなしに決めていい事と悪い事位あるでしょう?
気付いたら叫んでた。
「異議ありっ!!!」
...決してふざけてるわけじゃない。
きっと最近はまってるあるゲームのセリフ。
最近のマイブームのせいか又は突然過ぎて混乱したのかもしれない。
でもっ!
「その再婚に異議ありっ!!!」
こう叫ばずにはいられなかった。
こうして私の平和な日常は壊れとんでもない奴等に振り回される事になるなんて....。
私が何か悪い事した?!
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