1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ダメだ。これは非常食としてとっておく!欲しかったらとってみろ!!」
2人のじゃれあいが始まる。
しばらくチョコの取り合いを続ける
「よし!とってみろ!!」
そう言うと遊慎は力いっぱいチョコを真上へ投げた。
………………………。
「落ちてこないよ?」
ナツキが悲しげな顔で遊慎を見つめながら言う。
「あれ?そんな全力で投げたかなー…」
またチョコが落ちてくるのを待つ2人
「いやいや!!いくらチョコが小さいからって飛びすぎだろ!!もうチョコ見えねえぞ!!!」
腕を組み、目を閉じてうなずきながらナツキが言う
「遊慎って肩つよかったんだねー」
「なわけねぇだろ!!……ちょっと待てよ?」
何かを思いついたのか、突然キョロキョロと辺りを見回す
「お、これでいいか」
チョコよりも少し大きめの石を手にする
「小石?それでなにするの?」
「普通に小石を投げて、地面に落ちるのは何秒ぐらいだと思う?」
「10秒ぐらい?」
「全力で投げたらな。普通に投げたらせいぜい3~5秒だ。見てろ?」
遊慎がキャッチボールをする程度の力で小石を投げる
「1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12…あれ?落ちてこないよ?」
最初のコメントを投稿しよう!