第1章

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「じゃあ先に行ってるね?」 「え、お前なんのために来たんだよ」 「えー?遊慎を起こすため?ま、なんでもいいじゃん!早く追いつきなよ!!」 「まじかよ…(ゴロゴロ~)うっ!」 先に玄関へ向かうナツキを尻目にトイレへ急ぐ遊慎 ジャーーーー 「ふぅっ、スッキリした!!」 そう言って時計を見る遊慎 時計は8時15分をさしている。 「やべぇ!ゆっくりしすぎた!! 」 「あら、あんたまだいたの?早く行きなさいよー」 洗濯物を抱えながら母親がこっちを見ている 「いってきまーす!!」 スクールバックを背負い全力で走る遊慎。 「あ!やっときたー!!トイレ長いよー」 ナツキが角から現れる。 「あれ?なんでまだこんなとこにいるんだよ。 もうとっくに学校着いてる時間だろ?」 「遊慎のこと待っててあげたんじゃない!」 「ぉお、先に行っててよかったのに。待っててくれてありがとな!!」 「べつに!!」 「べつにってなんじゃそりゃ」 「早く!走らないと遅刻だよ!」 「おう、待てよ」 2人がそんな他愛もないやりとりを している最中、強風が吹く
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