第1章

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ザザザザザザザッッ 「うわっ」 「キャッ」 突然の強風によろめく2人 遊慎はなんとかもちこたえたが ナツキは今にも転びそうだ。 「あぶなっ!!」 転びそうになるナツキをとっさに支える遊慎。 「ごめん、ありがと…」 少し照れくさそうにナツキが言う。 ナツキが赤面しているとまた強風が吹く ザザザザザッ 【み……つ……け……た……!!!】 「んあ?なんだ今の声?」 「え?なに?」 「いや、気のせいかな…?」 そう言って遊慎はまた走り始める。 「あ、ちょっと待ってよー!」 キーーンコーーンカーーンコーーン 「あぶねぇー、ギリ間に合ったな!!」 「遊慎のトイレが長いからー」 「うるせぇ、しゃーねぇだろ」 「それにしても朝の強風なんだったんだろーねー」 「あーあれな、2回目の強風あったろ?あんとき変な声が聞こえたんだよな」 「変な声?」 「うん、なんかみつけたーとか言ってたような」 「みつけた?なにを?」 「俺が知るかよ。なんか探し物じゃね?」 「そもそも…あ、先生きた」
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