第1章

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「席につけー、授業始めるぞー」 「今日も長い1日が始まるのか…。」 キーーンコーーンカーーンコーーン 昼休み後の掃除の時間。 「ほら!遊慎早くゴミ出し行こ!!」 「はいはい」 ゴミ袋を一袋ずつもって廊下を歩くナツキと遊慎。 中庭に出たところで遊慎が言う 「そーいえばさ、今朝の話の続きだけど」 「声が聞こえたってやつ?」 「そうそう」 「そもそもみつけたって本当に言ってたの?ビル風とかじゃなくて?」 「いや、俺らが走ってた場所おもっくそ住宅街だし。ビル風ってなにか知ってますかー???」 「ビルの間を通る風?」 「正解。わかってんじゃん!俺らが走ってたのは住宅街。確かにビル風なら変わった音がするけど、ビルなんてなかったろ?」 「そっか、じゃあなんだろうね」 「それなんだよなー、でも絶対みつけたって聞こえたんだけど」 「えーー?」 その瞬間暗雲が広がり朝よりもさらに強い風が吹く。
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