第1章

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2人が大きな光に包まれた。 「うああああぁぁ……ん?」 「きゃあぁぁ……あれ?」 「俺ら無事??」 「そ、そうみたい」 「カミナリに撃たれたよな?かなり大きいやつに」 「うん。思わず手伸ばしちゃったけど、死んだ。って思ったもん」 「でも生きてるな」 「うん…」 2人はアフリカのような荒野のど真ん中で問答を繰り返す。 「あ、もしかしてここが天国とか!?」 「この荒野が?それはないよー」 「なんで!?わかんねぇじゃん!俺たちが想像してる天国が正しいとは限らない!!」 「確かに。でもそれを言ったら天国ってそもそも存在するの!?」 「待て。このやりとり長くなるな。今はこんなことしてる場合じゃない」 「う、そうだね…」 「ここが天国かどうか。それよりも俺らが本当にまだ生きてるのか確かめるのが先だ」 「うん、どうやって?」 「全力で俺をぶん殴ってみろ」 「え!何言ってんの!?」 「痛みは生きている証拠だ。俺がナツキを殴るわけにもいかないし、自分で殴っても加減しちゃうだろ」 「そっか、わかった!全力でいいのね?」 「おう!こ…」
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