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「ねぇ、璃桜ちゃん大丈夫? 」 「え…」 顔を上げると、レジに立っていたパートの深井が、心配そうに璃桜のことを見ている。 「文庫カバー、そんなに沢山折って、店長にでも頼まれたの? 」 ハッ…となって横を見ると、璃桜がお客様の合間に折った紙のカバーが、サッカー台の上で山となっていた。 思わず折り目をつける《コロ》を、取り落としそうになる。
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