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瞬間、抜けた力に朔耶がクッ…と笑う。 「それは、《諦めている》んじゃなくて、《応じてる》んだよな…? 」 掠れて艶めいた声がくぐもるのは、皮膚があまりに近いから…。 「俺のことは《嫌い》でも、こういうことは《嫌》じゃないんだろ? 」 間近で覗きこむように見つめてくる、朔耶の色の浅い瞳が深みを増し、焔に炙られたように煌めいている。
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