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「そんなに…いい? 」 首を振って、逃げるように身体を捩り、伸ばした手に当たった柔らかい羽根枕を引き寄せて顔を埋めるが、朔耶はそれを許さない。 顎を捕らえられ、曇る視界の中、覗き込んでくる瞳に見えたのは、聡明な光と混在した、熱をはらんだ欲望。 「我慢するなって…、声、聞かせろ…。 」 囁く掠れた低い声が、鼓膜に響いて胸の奥にあまく落ちる。 過ぎる愉悦は苦しくて、自分ではどうにも出来なくなってしまうのは、この人から教わったこと……。
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