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親族達は何も無くなってしまった叔父を助けることもしてくれず、利用価値が無くなったものを捨てるように去って行ってしまったのだという。
「そんなことって… 」
けれど、聞かされても璃桜には、にわかには信じがたいことだった。
あの七瀬の一族が、〈七瀬〉の本家と〈七々瀬〉を捨てる？
「…それで、叔父様の容態はどうなの？ 」
「ずっと、入院してる… 。」
ずっと、入院？ 過労と心労だけで？
腑に落ちない表情の璃桜に、ハハ…と壱葉が泣きそうな声で笑う。
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