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何も言えなくて、ただ首を振る。
気持ちが悪い…。
「璃桜っ…」
壱葉がオロオロとして背中をさすってくれるが、息を整えてやり過ごす以外には出来なくて。
「大丈…夫だから…」
「だからっ、大丈夫な訳、ないだろ…っ? 」
やっと出た言葉に、壱葉が叱ってくる。
けれど、璃桜には思い当たることがあった。
最近続いている眩暈とだるさ、……そして微熱。
きっとこれは、病気じゃない。
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