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「……違うんだ…よ 」 壱葉は璃桜の両肩を掴むと、自分から引き離した。 「違うって、何が…? 」 だけど、璃桜が聞いても壱葉は首を振るばかりで。 「ごめん…、俺、樹兄さんの気持ちも分かるから。 璃桜には申し訳ないと思うけど…、だけど、俺が分かってやらなきゃ…っ 」 掠れる声に、壱葉が涙を堪えていると知った。 抱き締める腕が震えている。 「璃桜は、悪くない…、何んにも悪くないよ。 でも、アイツのこと忘れないで覚えていてくれてたら… 」
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