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「……来るん、ですか? 」
ここに……?
「だって、璃桜ちゃん、アイツに黙ってる訳にはいかないだろう? 」
「ひどい…です、今は知らせないでって、お願いしたのにっ! 」
観念して白状する橘に、璃桜は首を振った。
想いを告げて、拒絶されたのは今朝。
それで今、あなたの子どもがいるなんて伝える勇気はない……。
どうしてかは分からないけれど、結婚するとは言ってくれているから産むことは承諾してくれるとは思う。
けれど、冷たい瞳でどうでもいいことのように事務的に対応されたら……、今の自分にはまだそれを受け止めるだけの覚悟もない。
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