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「は…… 」
言い掛けて、璃桜は言葉を止める。
はい…と言ってしまったら、朔耶さんは仕事に行ってしまうのだろうか……
でも、もう少しだけ、……あと少しだけでいいから側に居て欲しい。
「璃桜? 」
「あっ…… 」
やっぱり駄目、私のそんな勝手な気持ちだけで迷惑を掛けたら駄目……。
心配そうに見つめてくる朔耶の瞳を見つめ返して、璃桜は薄く微笑む。
「大丈夫……です。」
けれど、そんな璃桜を見て朔耶は自分の髪をかき上げると、深々とため息を吐いた。
「どこだ…? 」
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