第1章

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ーーもうあの時から3年が経とうとしている。 藤井 大翔(ふじい ひろと)24歳、都内の小学校でセンセイをしている。 やんちゃな遊び盛りの子ども達は、俺を毎日元気付けてくれる。 隣接する公立中学校の生徒を見かけると、 自分のクラスの子たちも制服を着るようになるんだなーなんて。 でもそれと同時に密かに想ってることがある。 肩につくくらいのセミロングの中学生を見かけると、彼女のことを思い出す。 「ちょっと、藤井先生~。また物思いにふけって! なんですか、思春期まだ続いてるんですかー?」 「並木先生!やめてくださいよー、そんなわけないじゃないですかー(笑)」 同僚の並木 孝は男子高校生みたいにめっちゃくちゃ明るい人。 なにかと話を聞いてくれる良き友人でもある。 「いや、それは俺も思ってた。 お前女子中学生見過ぎだろ、ロリコンかよ。」 「神谷先生までやめてくださいよ(笑)ロリコンじゃないですから! 俺はボンキュボンのお姉さんが大好きですから。」 「お前ハレンチだな、口を謹め。」 超クールな先輩先生、神谷 柳は学校一のイケメン。 女子にも男子にもモテる最高にクールな先輩。 「もういいですって!(笑) 神谷先生も藤井先生もほら! 早くしないと朝学活に遅れますよ!」 俺はロリコンってわけじゃない。 ただ…3年前のあの日、運命の人に出会ってしまったんだ。
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