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明日も仕事なのを忘れ、杉田が日本橋で盛り上がってる頃。
エリートのふたりは、一時間前から、ダイニングテーブルを挟んでいた。
「松波さん、もうそろそろ帰って下さい」
「冷たいなあ。これ空けるまで付き合って下さいよ」
松波は手にしているワインの瓶を、リリコのグラスに傾ける。
テーブルの上には、空になったワインの瓶が二本あった。
それを横目に、リリコはなみなみと注がれたグラスに口をつけた。
「梅林寺さんて、お酒強いんですね」
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